ナンバリングとは
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突然ですが、ナンバリングと聞かれた時あなたは何を思い浮かべますか?漫画や小説の巻数、シリーズの番号、またサッカーやバスケットボールで着用するビブスのことをゼッケンやナンバリングと呼ぶこともありますよね。
社会に目を向けると仕事で作成する書類につける通し番号に紙幣のコード、図書館の本番号に論文のDOI(Digital Object Identifier)から最近では海外旅行客への配慮からも高速道路や鉄道路線とその駅にもナンバリングが導入されるようになってきました。アルファベットが含まれることもあり、ユニークなコードを入れる事で書類あるいは物を特定することが大きな目的です。
そしてこのナンバリング(numbering)という言葉、デジタル大辞泉(小学館)を見ると大きく2つの意味が出てきます。
1. 番号を通して打つこと。例文:「書類にナンバリングする」。
2. 「ナンバリングマシン」の略。
本記事ではこの「ナンバリング」の中の、特に「ナンバリングマシン」に関して解説していきます。
ナンバリングマシンとは?
ナンバリングマシン(numbering machine)は、デジタル大辞泉(小学館)では
「文書などに番号を印字する事務用器具。番号印字器。」
と説明されています。しかしこのナンバリングマシン、様々なメーカーが販売していますがその名称は「ナンバリング」であったり「ナンバリングマシン」、「ナンバーリング」に「ナンバーリングマシン」、「ナンバリングスタンプ」に「ページナンバースタンプ」等呼び方が微妙に異なり分かりにくいものです。デザインもメーカー毎にそれぞれ異なります。
しかしその全てに共通するのは
1.インクパット(フェルトにインクを染み込ませたもの)を本体に装着し、他にスタンプ台を必要としないこと
2.一定回数刻印する毎に自動的に次の番号に繰り上がる機能
という二点。
その他にナンバリングのできる手動のマーキング機器としては切り離された数字1つ1つのゴム印(ハンコ)を組み合わせて使うエンドレススタンプや手動桁送り式のセルフナンバラーといった種類の機器があるものの、自動で桁上がりするのがナンバリングマシンの大きな特徴です。
ナンバリングマシンの歴史
ベイツナンバリング
通し番号を振るという意味のナンバリング、英語ではBates numberingやBates stamping等と表記しナンバリングマシンは英語でAutomatic numbering machineもしくはAutomatic Bates numbering machine(オートマティックベイツナンバリングマシン)。そうBatesというのは発明者の名前から来ており、その名を Edwin G. Bates(エドウィン・ベイツ、以下ベイツと呼ぶ)といいます。 業界によっては「ベイツナンバー」「ベイツ番号」としてナンバリングが使用されているのはここからきています。
ベイツナンバリングマシンの歴史
それではこのナンバリングマシン、いつどのように生み出されたのでしょうか。その歴史を辿ってみましょう。
【1890年9月13日】
ベイツが社長のサミュエル・インサル他とアメリカ・ニューヨーク州でThe Bates Manufacturing Co.を設立。
【1892年10月18日】
The Bates Manufacturing Co.から連続ナンバリングマシンを特許申請(U.S. Patent No. 484,389)・認可される。
【1896年10月20日】
The Bates Machine Co.から自動ナンバリングマシンを1度目の特許申請(U.S. Patent No. 676,082)。
【1900年8月4日】
The Bates Machine Co.から自動ナンバリングマシン(現在のナンバリングマシンの原型)2度目の特許申請(U.S. Patent No. 676,084)。
【1901年6月11日】
ナンバリングマシンの特許No. 676,082 676,084が認可される。
その後大量の資料を識別しなければならない裁判所、法律事務所等を中心にこのナンバリングマシンは普及していくこととなります。
トーマス・エジソンによる買収
そしてこのナンバリングマシン、かの発明王トーマス・エジソンが関係してきます。エジソンが設立した会社の一つであるThe Edison Phonograph Works(エジソン蓄音機工場)は1892年にBates Manufacturingの債務と製造業務を引き受け1987年にかけて最初の特許ごと買収。Bates Manufacturingは販売代理店として名を残し本社をニュージャージー州に置き、ニューヨーク・ロンドンにも拠点を構え販売を続けていきます。
一方ベイツは新しく設立した別会社The Bates Machine Co.に籍を置き、ブルックリンを拠点に開発を続け1901年に現在のナンバリングマシンの機能を有する特許を取得。その他機器と併せ製造と販売を続けていくことになるのです。
ナンバリングマシンという文具一つにこれだけのドラマが詰まっているのは面白いですね。
マーキングマン製品の特長と用途
ナンバリングマシンの用途
ナンバリングマシンの用途としては事務処理や経理で印刷物に通し番号を振ったり、伝票や在庫品の段ボールに管理番号をつけるため使用したりといった使い方が考えられますよね。しかしマーキングマンが提供するナンバリングマシンを使用すれば更に様々な用途に適用が可能です。
ナンバリングならマーキングマンがおすすめ!
当社の取り扱うナンバリングマシンは1919年の開発から100年を超えて進化したモデル。
・頑丈で堅牢な金属製ボディー
・耐油性ゴム活字の採用で、金属活字製品に比べて鮮明な印字
・「桁上がりなし」から「4回印字ごとの桁上がり」までマックス5段階の切り替えが可能
・min 4.5 ~ max 6.5mm文字サイズをご用意
・ゴム活字の使用により非浸透面への印字が可能な速乾性インクも使用可能
マーキングマンが取り扱うインクの中でも速乾タイプは書類やチケットなどの紙だけでなく、コートラベルシール・樹脂カード・金属まで様々な素材の表面に印字が可能です。これら素材へのナンバリングや管理番号付与をラベル貼付、手書き等で行っていた方には、より精確な生産管理・ヒューマンエラーの防止に役立ちます!
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